「行動援護と移動支援って、
どう違うのですか?」
障害者自立支援法についてご質問のお電話を頂くとき、
よく聞かれます。
「どちらも外出の介助なんでしょ?」
では、以前紹介した、福祉職に就いている人には必須のサイト
「WAM NET」にある
「障害者自立支援法早分かりガイド」で見てみましょうか。
行動援護とは・・・
知的障害や精神障害により行動が困難で常に介護が必要な障害者に、
行動するときの危険を回避する援助や外出時の移動の補助
とあります。
そして、
移動支援とは・・・
屋外で移動することに制限を持っている障害者、
一人で外出できない障害者を対象に移動にかかわる支援
とあります。

(頂き物の青森のりんご。おいし~い♪)
つまり、
例えば目が見えないお客さまが
「あ~、このベートーヴェンのコンサート、行きた~い!
自立支援でガイドヘルパーさんに同行してもらおう!」
という場合は、
「移動支援」となることが多いのです。
これに対して
例えば知的障害のお子様をお持ちのお客さまが
「うちの子、外出中に、突然走り回ったり
予測できない行動をするの。
単に障がい者のことを勉強したヘルパーさんではなくて、
より【知的障害】の特徴を熟知した
専門的なヘルパーさんに来てもらわないと、
危なっかしくて、困るわ~」
という場合は、
「行動援護」となります。
違いが分かりましたか?

carerは昔
ある体育館で開催された
「障がい者運動会」のボランティアに参加したことがあります。
そこでのボランティアは、
障がいをお持ちの方にマンツーマンで付き添い、
運動会を楽しんで頂くというものでした。
コーディネーターさんが、
ボランティアを始める前に言いました。
「いいですか?決して担当の(障がいをお持ちの)参加者から
離れないでくださいね。
それさえ守って頂ければ、難しい仕事ではありません」
carerは、小学5年生くらいの男の子(仮名:翔くん)の
担当になりました。
見た目は全く障がいを持っていると分からない
可愛い男の子でした。
「翔くんは、お話も普通に出来るし、歩けるし、
私が始めてのボランティアだから
対応が簡単な子にしてくれたのかな」
そう思っていたら、
突然!翔くんはcarerの隣からいなくなりました!
「あれっ!!」
気づいたら、翔くんは一瞬のあいだに
随分遠くを全速力で走っています。
あわてて走って翔くんに追いつきました。
ところが!!
翔くんは会のあいだ中、ず~っっっと走り続けているのです。
しかも、
急ターン、急右折、急左折、急ブレーキあり!!!
行動が全く予測出来ません。
息が切れて、ちょっと体育館の隅で休憩していたら
すかさずボランティアコーディネーターさんが
carerのところに来て、言いました。
「こらこら、carerさん、
担当の人とは決して離れちゃダメって言ったでしょ?
翔くんは走ってるんだから、
一緒になって走らなきゃダメですよ」
そんなわけで、
carerは、運動会のあいだ中
午前・午後あわせて5時間くらい
翔くんと一緒に、急ターン・急右折・急左折ありで
ず~っっっと、走り続けました。
ときどき(というか本当をいうとしょっちゅう)、
翔くんを見失いました。
体育館の中だったから良かったけど、
街中であったら、と、自分の無能さに
ゾッとしました。
予測出来ない行動を予測出来る専門家が
ヘルパーをする。
carerが思うに、
これが「行動援護」です。











