特養で働いていたときに、
精神分裂病のお客さまが入所されました。
60代のお若い女性の方でした。
薬の副作用で、
ときどき身体が斜めに傾いてしまう以外は、
病状は安定していました。
笑う、怒る、怒鳴る、泣く、などの感情表現が
一切ないお客さまでした。
入所前の面接でも
ひと言もお話をされませんでしたが、
ご入所されてからも
ご返答のあることも人の目を見ることもなく、
お食事や行事のあることを促すと、
無言で移動されて
ただ「じっと」そこに居る、そんな静かなお客さまでした。

(最近購入した、アレッシーのグラスとハンガリー製チェリーグラス。うふふふふ~♪)
carerがそのお客さまのお声をはじめて聞いたのは、
入所されて間もない、
ある年の元旦のことです。
事務所に行くと、
そのお客さまに旦那さまから
年賀状が届いていました。
「◎×さん、年賀状が届きましたよ。」
carerがそう言って年賀状を手渡すと、
そのお客さまは、
長い間年賀状をじっくりとご覧になってから、
その大きな目でcarerをじっと見て、
はっきりこう言いました。
「ありがとう。」
その日、そのお客さまは、
しばらく年賀状を大事そうに
しっかりとお持ちでした。
「旦那さまはお正月は面会に来られないから
年賀状を出したのかな。」
スタッフはそう話していましたが、
その元旦の午後に、
旦那さまはいつものように
奥さまに会いに来られました。
施設に入所されている方個人あてに、
お手紙が来ることは、珍しいです。
ご家族はよく面会にいらっしゃるので、
手紙を出す必要はない、
あるいは出してもよいものか分からない
と思うようですが、
入所されているお客さまは
とても喜ばれます。

(お皿洗いさんが買ってくれたエッグボイリーくん。お弁当に大活躍!)
年賀状を準備する季節です。
一年に一回くらいは
ご無沙汰している人にも、ご挨拶したいものですね。
うわ~、まだ年賀状買ってない!











