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オムツの話

五感で感じたことに
過去へ連れ戻されることは、よくありますね。

カレーを食べて、
小学校の時に行った、臨海学校に。

マライアの曲を聴いて、
学生のときに行った、カフェの扉を開ける瞬間に。

carerの場合、
風が、雨が、冷たい空気が
carerを英国へ連れ戻すことが、
よくあります。

ロンドンへ、サリーへ、ウェールズへ、スコットランドへ。

そんなわけで、
4月にしては寒い今日は、英国の話。

sugoihanadana.jpg
(近所でみつけた、お花の咲き乱れる小道)


サリー州のナーシングホームで
介護士(carer)として働きはじめて、びっくりしたのが
まずこれ。

「イギリス人て、寝るときパンツをはかないんだ」

お年寄りの女性は、
お花柄や色鮮やかな素敵なナイティを着て
お年寄りの男性は、
「クリスマス・キャロル」の「スクルージおじさん」みたいに
パジャマの上だけを着て
パンツ(英国語ではknickersといいます)をはかずに
ベッドに入ります。

だから。

イギリスでは、
というかそのナーシングホームでは、
パンツ型オムツが、ないんです
リハビリパンツやオムツカバーを、使用しないんです

あるのはパッド(Pad)と呼ばれる
日本の「フラット」や「パッド」の中間みたいな、数種類の大きさのオムツ。

日中は
通常のパンツにパッドをはさんで
夜間は
股のあいだにパッドをはさんで、パンツなしで
これで終わり。

carerはしばらく夜勤専門だったのですが、
パッドだけで漏れずに
リネン交換なしでいられることが、
非常に不思議でした。

夜間、よほど動いてしまう人には
パッドの上から目の粗いパンツ
(ストッキングのような素材でとても目が粗くて
 ももの上あたりまであるパンツ)を
はいて頂いていたり、
紙製の使い捨て横シーツ
シーツの上に敷いたりしましたが、
なんというか、
「日本人より、寝相が良いのかなあ。」

むれなくて、
褥瘡(じょくそう=床ずれ)になる心配がなくて
良いですけどね。

そういえば、
「ベッド柵」なんてのも
英国では使用されるのは
もっぱら
半身麻痺の方が起床される手段でした。

柵がなくても、
どなたも落ちないんですよ
。ベッドから。

日本は畳文化なので、
なんというか、びっくりですね。

たぶん、認知症のお年寄りでも
上手にお箸を使える ということと
同じなんでしょうけど、
長年の「習慣」の力って、すごいですね。

figao.jpg

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2008年04月13日 14:14に投稿されたエントリーのページです。

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