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達人の里
対話の達人
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第5回『回想法とは…②』 |
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ようやく梅雨あけ、本格的な夏到来!ですね。
梅雨時は「早く夏にならないかなあ~」
夏になると「早く涼しく(秋に)ならないかなあ~」
…と次の季節が待ち遠しくなりませんか?
いつも季節を感じられるのが日本のいいところですよね。
でも、最近はスーパーやデパートに行けば何時でも何でも売っています。
旬や季節を感じる機会が減っていますよね。
最近、「旬」や「季節」を感じたことはありましたか?
例えば「梅雨が終わったから」だけではなく皆さんは、どんなことで「夏」を感じますか?
「私は ~ で夏を感じます」
「 ~ だから夏だなあって思います」
「 ~ 」には次のどの言葉が入りますか?
大きな白い入道雲を見て
緑の色が濃くなったと感じて
蝉の鳴き声を聞いて
風鈴の音を聞いて
蚊取り線香の煙にむせて
焼きトウモロコシの香ばしいにおいをかいで
達人の里ならぬ達人の自宅裏の林
かき氷最高!と思って
スイカを沢山食べて
汗を拭くためハンカチからタオルに切り替えて
扇風機つけっぱなしで寝冷えして
どうですか?
ぴったりくる言葉はありましたか?
季節の感じ方も人それぞれです。
目(視覚)で感じる人、耳(聴覚)で感じる人、鼻(嗅覚)で感じる人、
舌(味覚)で感じる人、肌(触覚)で感じる人
もちろん一つの感覚だけではなくいくつか重なったりもします。
このように私たちは季節を五感で感じていますが
五感は加齢とともに衰えます。
五感を最大限活用することは「若さ」を取り戻す行為ともいえます。
回想法では五感を効果的に活用します。
また、失いかけていた時間の感覚や季節の感覚を取り戻すためにも
回想法には大いに季節感を取り入れます。
今回は回想法での五感の活用方法、季節感の取り入れ方をお伝えします。
◆招待状や参加簿に…
回想法のご案内にお一人ずつ「招待状」をお渡しします。
また、一人ずつ参加簿を用意しますが、
グループ回想法なら全員で全回を通じて1枚の絵になる参加簿を用意してもいいでしょう。
招待状には季節の花を描いたり、参加簿のシール代わりに折り紙で朝顔を作ったり…
市販のものからヒントを得て消しゴムを削ってスタンプを手作りしてもいいでしょう。
季節にちなんだスタンプやシール
お一人ずつ心をこめて作った招待状や参加簿はお部屋で独りで、ご家族と、見て楽しめます。
会が終わった後もお部屋に飾り思い出すことが出来ます。
◆空間の演出に…
回想法を行う部屋にはさりげなく五感を刺激するもの、季節のものを取り入れます。
季節の草花を飾る目(視覚)。
お香を焚いたり鼻(嗅覚)、BGMを流す耳(聴覚)。
いつもの食卓にテーブルクロスを敷く目(視覚)肌(触覚)。
夏なら寒色系、朝のクロスを。冬なら暖色系、ウールのクロスを。
会の前後にお茶の時間を設ける舌(味覚)鼻(嗅覚)目(視覚)肌(触覚)。
夏はかき氷、冬はゆず茶など。
くれぐれも欲張らないように…
◆回想のテーマや道具に…
回想法であらかじめ「テーマ」やテーマにあった「道具」を決めておくことが多いです。
テーマの種類は、時系列とそうでないものとがあります。
時系列の場合は「子どもの頃の遊び」⇒「学生時代の思い出」と順々に現在に近づいていきます。
時系列的なテーマの合間に「夏のすごし方」「お月見」といった季節や行事に関する
非時系列的なテーマを選びます。
テーマに合った道具を一つ用意して自然にわき起こる感情を大切に、そして楽しみます。
例えば「夏の思い出」というテーマでは季節の野菜や生活雑貨を道具にします。
泥や枝のついた旬の野菜をみたり触ったりしながら
「川で野菜も洗ったし、着物や食器なんでも川で洗ったわ」
「夏は良かったけど冬は辛かったわね…」と子どもの頃のお手伝いを思い出されるかもしれません。
野菜や土の匂いや感触が記憶を呼び起こします。
昔の、「木の冷蔵庫」なんてあったらいいな
「かき氷かき」があったらいいなと思いますが
手に入れるのも難しければ、保管するにも場所をとりますよね。
生活雑貨に関しては、実物があれば越したことがないのですが実物がなくても大丈夫。
そんなときは写真を使いましょう!
本屋さんの写真集のコーナーや、アンティーク(骨董)のコーナーを覗いてみてください。
古本屋さんならまさに古いものが比較的安価で手に入ります。
季節のものならポストカードがお勧めです。
ポストカードなら人数分用意して、それぞれ手元で眺めたり、
会の後、ご家族やご友人にお手紙を出すことができます。
ポストカードなら入手しやすく安価です
◆その他
グループ回想法の場合、1回目の会の終わりに会の名前をみんなで決めます。
「まだわ会」(まだ若い!)
なんて、会の名前を言うたびに元気になるものもいいですが
「朝顔会」「ひまわりの会」と季節にちなんだ名前にするのもいいですね。
会が終わってから「朝顔の季節(=夏)に集まった」と思い出せますから。
五感の活用と季節感を取り入れる工夫はいかがでしたか?
普段の生活や介護の現場にもぜひ、応用してくださいね。
2007年8月2日 |
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