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達人の里
対話の達人
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第2回『回想法とは…』 |
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介護保険施行から7年が経ちました。
始まった当初の介護は身体介護、寝たきりの方への
介護が重視されていたように思います。
当時、私は24時間型の訪問介護サービスの
ヘルパーをしていましたが、サービス内容はオムツ交換が中心でした。
でも、現在はというと、認知症ケアや尊厳を支えるケアが強く求められています。
「心のケア」という素敵な言葉がありますが、心は目に見えないし、ましてや触れません。
何をしたら心のケアをしたことになるのかなあ…と思いませんか?
心のケア、目に見えないものを大切にする、それが回想法です。
わたしのお気に入りの花『アンスリウム』
回想法の始まりは1960年代のはじめ、
アメリカの精神科医ロバート・バトラーによって提唱されました。
バトラーは「回想は死が近づいてくることによる自然な行為であり、
人生を統合する積極的な役割をもつもの」であると言っています。
当時、過去の話をする高齢者は健康ではないといわれていましたが、
バトラーの周囲には知的で思慮深い高齢者が多く、
回想は重要な心理的過程であると認識し研究を進めました。
バトラーの提唱後、回想法は欧米を中心に取り入れられ、
高齢者に関わる職種の人に実践されてきました。
回想法には大きく2種類あります。
ひとつはグループ回想法、もうひとつは個人回想法です。
グループ回想法は8~10名ほどで輪になり、想い出話に花を咲かせる、というものです。
グループ回想法の場合、ある程度のADLが必要です(特に聴力)。
でも、グループの力によって社会性が呼び起こされることがあるので、
一概にADLが低いからダメということではありません。
回想法をする過程において、他者に関心が湧き、社会性が現れる、社会性が回復する
ということがあるからです。
回想法を行っている最中に寝てしまう人がいた時、「あら、あの人寝ているよ」と
職員に知らせる人がいます。それは他者に関心があるということです。
寝ている人に気づき、職員に知らせたのは、
「普段、誰とも話さないから社交的ではない」と思っていた人でした。
私たち介護職が、決めつけたり、あきらめてはいけないと思います。
もちろん嫌がる人を無理やり参加させるものではありません。
お話好きな方や大勢が嫌という方には個人回想法がむいているかもしれません。
個人回想法は一対一でおこないます。
「回想法とは…」のコーナーでは、グループ回想法の準備や方法を中心にお伝えしていきます。
次の「ミニセッション」では個人回想法のヒントになるものをお伝えしていきます。
書籍やビデオなどの紹介もしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
でも、このコラムでは、書籍やビデオでわかることをお伝えするつもりはなく、
「スタッフが元気になる」回想法を、いまここにいる「自分の(あなたの!)心があたたかくなる」
回想法をお伝えしたいと思っています。
一人でも多くの方が回想法に興味をもたれたら幸いです。
わたしのお気に入りの花『ラベンダー』
2007年5月18日
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